総勘定元帳を作ろう
取引が生じたら、まずは仕訳帳に仕訳をします。
仕訳をしたら、今度は総勘定元帳という別の帳面に、勘定科目ごとに仕訳を行うつど集計をしていきます。
この集計作業は、数字を移転して記録することから「転記(てんき)」といいます。
例を見てみましょう。
現金 | 200 | 売上 | 200 |
これを、総勘定元帳に転記すると
200 |
200 |
となります。
では、さらに
現金 | 300 | 借入金 | 300 |
これを、総勘定元帳に転記すると、
200 |
200 | |
300 |
300 |
となります。
さらにもう一つ。
借入金 | 100 | 現金 | 100 |
を総勘定元帳に転記すると、
200 |
200 | 100 |
300 |
100 | 300 |
となります。
このように、各勘定科目ごとに、仕訳のつど金額を集計していきます。
試算表は間違い直し
仕訳表で借方と貸方の金額が等しかったなら、転記をする際も、仕訳表と同じ側に数字を移すので、総勘定元帳全体の借方合計と貸方合計は等しくなるはずです。
そこで、必要に応じて試算表というものを作成し、総勘定元帳全体の借方合計と貸方合計が一致しているかどうかを確認します。
もし一致していなければ、どこかで転記ミスをしているということがわかります。
つまり、転記ミスをしているかどうかを発見するために、必要に応じて試算表を作成します。
試算表には
- 合計試算表
- 残高試算表
- 合計残高試算表
の3つがあります。
さきほど作った総勘定元帳
200 |
200 | 100 |
300 |
100 | 300 |
を元に合計試算表を作ると、
借方 | 勘定科目 | 貸方 |
500 | 現金 | 100 |
100 | 借入金 | 300 |
売上 | 200 | |
600 | 合計 | 600 |
となります。
次に、合計試算表において、借方と貸方の金額を相殺した残高を表にしたものが残高試算表です。
借方 | 勘定科目 | 貸方 |
400 | 現金 | |
借入金 | 200 | |
売上 | 200 | |
400 | 合計 | 400 |
となります。
最後に、合計残高試算表は、合計試算表と残高試算表を組み合わせたものです。
借方残高 | 借方 | 勘定科目 | 貸方 | 貸方残高 |
400 | 500 | 現金 | 100 | |
100 | 借入金 | 300 | 200 | |
売上 | 200 | 200 | ||
400 | 600 | 合計 | 600 | 400 |
それでは、この章の確認問題にチャレンジしてみよう!